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Jリーグクラブの仕事内容一覧!

サッカー

Jリーグクラブでは、どんな仕事内容があるの?
という疑問に現役スタッフの私が、わかりやすく説明します。

このブログ内容を知りたい方はこんな方

・サッカー業界で仕事をしたい
・サッカー業界の仕事内容を知りたい
・サッカー業界の雇用形態を知りたい
 等など

まず、Jリーグクラブの仕事を特殊だと思っている方も多いと思いますが、結論から申し上げますと、
フロントスタッフに関しては、基本は一般企業の仕事内容とほぼ変わりません。 とはいえ、サッカー業界ならではの仕事もあるので、そんな全体感をまずは簡単に知っていただければと思います。

サッカークラブの組織構成

まず、こちらが組織構成になっています。クラブによってまちまちですが、大体はこのような組織をの形になっています。ただ、右側、左側で大きな違いがあります。それはクラブと従業員の雇用関係と仕事内容です大きく分けて2種類の雇用関係があります。左側(赤枠)を正社員or契約社員、右側をプロ(緑枠)に分けています。(黄色はチームを表します。)

赤枠は正社員、緑枠はプロ、黄色はチーム、青枠はその他を表します。

業務委託契約(サッカーに特化した仕事=プロ契約)

業務委託契約契約=プロ という認識を持っていただいて大丈夫です。例えば、選手、監督、コーチ等、クラブの成績で今後の仕事があるかないかわからないのが、この業務委託契約の雇用形態です。
アカデミー(育成)の監督、コーチなどもほとんどがこの業務委託契約です。監督はクラブが勝てなければ、”解任”という話はよく聞きますよね。なので、勝敗が伴ったり、結果が残せない場合はいつでも契約を解除できる契約を結んでいます。主にその道を極める人たちが、この雇用関係になります。

正社員・契約社員(一般企業と変わらない仕事)

社員契約は一般的な会社と同様です。結果が残せなくてもすぐにクビを切られることはありません。
しかし、契約社員は基本1年更新なので、会社が必要ないとみなせば契約を切ることも可能です。なので、契約社員は業務委託契約に近いです。正社員の場合は雇用関係を会社側か経つことは基本的にできないので、サッカー業界に長く勤めたい場合は、正社員契約を目指しましょう
主に社員契約を結ぶ従業員は、フロントスタッフとして、基本的な会社と同じような仕事をしています。営業、広報、マーケティング、総務、経理等、その道を極めるというよりは、多岐にわたり仕事を求められる傾向にあります。まずはざっくりとこの雇用形態の違いを理解していただければと思います。

営業担当

まずは、営業担当です。これは一般的な会社にある営業とほぼ変わりません。商品は主に”広告”です。
サッカー業界やスポーツ業界の商品は基本広告です。ユニフォームの胸、裾、背中、パンツなどに企業のロゴを掲示し、メディアに取り上げられることが商品価値となります。また、スポーツ業界に貢献している企業として、企業のイメージUPにも繋がることから、協賛いただける会社も少なくありません。具体的な仕事内容は以下の記事をご覧ください。

運営担当

試合の運営を統括する、サッカー業界ならではの仕事です。運営担当は常にスタジアム、Jリーグ、対戦相手、関係者と密に連絡を取りながら、試合の開催に向けて準備をしていきます。お客様が楽しんでいただけるような演出や、イベント等、その時々にあった運営をしていかなくてはなりません。また、お客様が安心安全に試合に来ていただけるよう、入念なリスクマネジメントにも気を使い、あらゆるケースを想定しながら日々仕事をしています。試合が開始した後も、常に回りと連携を取り、お客様への配慮、演出のタイミング、なども率先して全体に指示を出します。具体的な仕事内容は以下の記事をご覧ください。

広報担当

メディアと選手・クラブを繋げ、クラブの認知度を最大限に高めていくことが求められる仕事です。サッカー業界の仕事の中では、選手との距離が一番近く、良好なコミュニケーションが必要です。選手に気持ちよく取材を受けてもらうためのスケジュールや、配慮が大切です。また、広告宣伝効果の高いメディアを見極め、スポンサー様の広告宣伝機会を作ることも意識しなくてはなりません。
また、選手の移籍情報や、クラブのイベント告知など”リリース”も基本広報が対応するので、どこのクラブも大忙しの仕事です。 具体的な仕事内容は以下の記事をご覧ください。

ホームタウン担当(シャレン)

ホームタウン(シャレン)は、Jリーグが各クラブに必須で設けるように設置された独特な仕事になります。主に自クラブのホームタウンである、各自治体の社会問題の解決や、町の発展などを、クラブを通じて行うというのが、この活動になります。また、クラブが自治体に協力を要請することもあるので、お互い手を取り合って協力して町を盛り上げようというビジョンがあります。 具体的な仕事内容は以下の記事をご覧ください。

チケット担当

試合のチケットの計画から販売促進をします。クラブにとって貴重な入場料収入を得られる、非常に重要なポジションです。毎試合ごとに何人来場するか予測するのか分析しながら、完売に向けて様々な施策を考えて実行します。ここで求められるスキルは、お客様にチケットの購入方法や購入の際のルール等、論理的に説明できる思考力、またチケット販売の計画力、実行力が大切です。マーケティングを常に意識しながら、どこに販促していくかなども考えなければなりません。具体的仕事内容は以下の記事をご確認ください。

グッズ担当

グッズ担当はチームや選手、マスコットに関するグッズの企画や販売、在庫の管理を行います。
クリエイティブにお客様に喜んでいただく商品を企画するので、豊富なアイディアと企画力が大切です。また、その時々にあったグッズを企画することもあり、選手の試合出場記念グッズや、クラブ設立何周年記念グッズなど、日々どのようなものが需要があるのかを考えながらプロモーションをする、クラブの重要な財政元になります。また、棚卸の管理もしなくてはならないので、意外にも管理能力も求められます。 具体的仕事内容は以下の記事をご確認ください。

ファンクラブ担当

ファンクラブ担当は、クラブを応援いただいている方々へ、ご入会頂くと、ファンクラブ限定の特典や、試合日に優先的に入場できる等、様々な特典があります。そのような”特典”を考え、ファンクラブへの入会者を促進する仕事です。また、多くのお客様の個人情報などを取り扱うため、管理力も必要になります。毎試合足を運んでいただくお客様に、いつも応援ありがとうの感謝の気持ちを特典に還元し、長期的に応援いただける方々を増やしていくのが最大のミッションになります。詳しい内容は以下記事をご覧ください。

総務・人事担当

総務・人事担当は、どこにでもある会社の業務内容とほぼ変わりません。勤務体制や、就業規則、契約書関係の取りまとめ、労働環境の改善等が仕事になります。土日も稼働するサッカー業界において、労働環境の整備は長年この業界の大きな課題でもあります。最近ではフレックスタイム制を導入するなどして、残業時間の短縮を目指すクラブも少なくないようです。

財務・経理担当

こちらも同様に、どこにでもある会社の業務内容とほぼ変わりません。しかし、会社の”数字”を把握する、会社にとって最も重要なポジションです。毎月会社の数字状況を見ながら、お金を管理しなくてはなりません。選手への年俸支払いや、移籍金の支払い、受理等、サッカーファンからすると非常に興味深いところを把握している部署でもあるので、機密情報の管理は徹底しなくてはなりません。
また、Jリーグ特有の統一の業績管理表もあるので、意外にもサッカーならではのことが多いポジションでもあるのです。

強化本部

強化部は基本、業務委託契約がほとんどです。この強化部の中には、GM(ゼネラルマネージャー)・スカウト担当・管理、契約担当・マネージャー担当等、サッカーに直結するような主に”現場”関係の仕事をしています。クラブの結果が振るわない場合は、契約解除も珍しくありません。

GM・スカウト・契約管理

選手の去就を決める役割を担う仕事になります。選手との契約交渉や、協会への選手登録等、専門的な知識が必要になります。クラブのチーム状況を把握しながら、新加入選手の獲得や、現選手の移籍先などを探したりもする、いわば人事的ポジションになります。選手の調子や今後を考えながら、クラブにとってベストな選択をしていくポジションになります。全員がほぼプロ契約になり、獲得した選手の成績、クラブの戦績によって解雇もあり得る厳しい世界です。また、一般的な会社から転職で仕事をすることはほとんど可能性が無いポジションになるため、Jクラブにまずはマネージャーとしてお仕事をしながらノウハウを学び、ステップアップするキャリアになるでしょう。

マネージャー

練習時の道具の用意や、ユニフォームの洗濯、練習時のサポートや試合時の手配等、現場回りの仕事になるので、サッカーに特化した専門的知識が必要になります。現場仕事の専門的知識が必要になるので、スポーツ系の専門学校出身者が多いです。また、将来的には現場のノウハウを学びながら、GMや、管理統括を目指していくキャリアになります。

選手・監督・コーチ

全員がプロ契約になります。彼らはJリーグで結果を残すことを最優先に考え、勝利のために日々トレーニングをします。しかし、いつもお世話になっているスポンサーや、自治体への依頼なども、クラブのために行います。試合に出ることがなんぼの世界ですが、スポンサー、サポーターにも喜んでもらえるよう、クラブの依頼にも協力が必要です。元プロが多く、一般的な企業からの転職はほぼ不可能で、指導者ライセンスが必須になるポジションになります。

メディカル(トレーナー)

メディカルは主にスポーツ医療系の四大卒や、柔道整復師の資格を持つ専門学校卒の方が多い仕事です。選手のケガの処置、ケガの防止などが主な仕事になります。テーピングの発注や機材の発注、提携先病院との連携など仕事です。また試合時にはベンチに入り、選手が痛めた際には応急処置をすることも仕事になります。こちらも同様に全員プロ契約になります。

通訳

通訳も同様に専門知識が必要な仕事になります。外国人選手を獲得した際には必ず通訳を付けます。一昔前は、選手専用の通訳が主流でしたが、昨今はクラブが通訳を雇い、クラブのルールを把握しながら仕事をする通訳が増えています在留資格の申請や、住居の手配、税金関係など、外国人選手が日本で暮らすために必要なものを準備することも仕事になります。通訳は意外と言語知識があれば、誰でも仕事に携われる可能性が高いですが、監督やコーチの指示を言語化し伝えなくてはならないため、競技の専門知識が必要になります。そのため、通訳は選手同様に日々練習に参加し、戦術やチームのスタイルを把握することも重要な仕事になります。もちろん試合時にはベンチに入り、監督の指示を伝える重要な仕事になります。こちらも同様にほぼ全員がプロ契約になります。

育成本部

育成本部は主にユース、ジュニアユース、ジュニア、スクールといった、未来のプロサッカー選手を輩出する組織になります。ここでも各カテゴリにプロ契約の監督、コーチが在籍しています。ここも元プロサッカー選手が多く、現場の指導者として仕事をしています。

まとめ

Jリーグのサッカークラブには様々な仕事があります。将来的にどのキャリアを歩むか、この記事を読んで少しでもイメージ頂けたら幸いです。

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