スポンサー

Jリーグクラブの仕事(チケット担当編)

サッカー

Jリーグクラブの中にはどのような仕事があるでしょうか?
いずれJリーグのクラブでサッカーに関わる仕事がしたい!というかたは、ぜひとも参考にしていただければ幸いです。その中で今回は”チケット”の仕事をご紹介したいと思います。
サッカー業界で働くにあたり、どんな仕事か把握した方にはお勧めの内容かと思いますので、しばしお付き合いください。まずは全体感を把握したい方は、以下URLから記事をご覧ください。

チケット担当の仕事とは

チケット担当は、クラブの重要な収入源になる、入場料収入を得るための仕事です。
お客様に適切な価格で、チケット販売し、価値に見合ったサービスをクラブ全体で考えます。
自チームのホームスタジアムのキャパシティや、付加価値等を考えながら、マーケティングを駆使して、集客し、販売します。お客様をいかに動員できるかが、チケット担当の目標になります。

チケット販売計画の作成

まず、チケット担当は年間の販売計画を作成します。昨シーズンの平均動員数を加味しながら、今シーズンのチケット販売の計画をたてます。対戦相手によっても、動員数が変更になる場合があります。例えば、同じ地域に属しているクラブとの対戦であれば、AWAYサポーターの動員が見込めたり、遠方でもサポーターの数が多いクラブの場合であれば、動員数も延びると予測することができます。その反対も然りです。J1、J2であれば年間HOMEゲームが約20試合ほどなので、1試合の売上を、各試合ごとに算出し、何名動員すれば、目標に達成できるかをシーズン前に計画します。この計画に精度が無ければ、年間のスケジュールが崩れてしまうので、この販売計画が重要です。

座席の価格設定

チケット価格は、座席によって変わります。一番安いのがゴール裏、その次がバックスタンド、その次がメインスタンド、最も高価格なのが、メインスタンド中央となります。試合の見やすさに応じてチケット価格が変わります。これは、クラブの特性に応じて価格を決める必要があります。例えば、サポーターの数が多く、ゴール裏に熱狂的なサポーターが集まりやすいクラブは、ゴール裏の値段設定を竹目に設定する場合もあります。逆に、ゴール裏のサポーターが少ないクラブは、ゴール裏に集客をしたいので、価格を安めに設定する場合もあります。クラブはゴール裏にまず人を入れようとしますので、ゴール裏の価格設定がまず一番に考えることになります。ですので、各クラブによって販売価格はまちまちです。各クラブのチケット担当は、現状のサポーターがどのような特性を持っているのかを分析して、価格を設定しなくてはなりませんので、分析力が大事になります。

チケットの種類

チケットの種類は多岐にわたります。先ほど説明した通り、各座席によって種類が違いますが、以下のようなチケット種類があります。

・年間シート
・年間シート(マイシート)
・スポンサーシート
・関係者シート
・選手関係者シート
・招待枠シート(イベント)


こちらもクラブによって種類は色々ありますが、多くのクラブでは、年間シートを採用しています。
年間シートは、1年間HOMEゲームに来れる、年間チケットになります。通常価格よりも非常に安く、毎試合応援したいサポーターには重宝されるチケットです。
また、スポンサーシートは日頃スポンサードをして頂いているスポンサー様を無料でご招待する場合のチケットです。関係者シート、選手関係者シートは、Jリーグ関係者や、選手のご家族、ご友人の招待を取り扱うシートで、基本は無料になります。各クラブでイベントを実施し、そのイベント対象者を無料でご招待などもあるので、このような種類があることも頭に入れておきましょう。

チケット販売のマーケティング

チケット担当は、各試合多くのお客様を動員することが最大の目標になります。
チケット担当はマーケティング力が非常に重要なのです。
例えば、「今回のチケットをご購入されると、無料でノベルティがもらえる!」や、「3回ご来場で、抽選でサイン入りユニフォームが当たる!」等、イベントの企画を考えたり、AWAYサポーターにもご来場いただけるよう、ツアー会社と連携し、試合観戦ツアーを組むなど、その企画力、マーケティング力は非常に重要です。チケット担当は、日々お客様が求めることを意識して様々な企画を練っていく必要があります。また、ここの座席からピッチがどのように見えるか等で、定点カメラでその風景を自クラブのホームページに掲載するなどして、リアリティを感じてもらうことで、チケットの販売促進をするクラブも増えてきています。

チケットの発券

チケットの発券作業は、現在の売れ行きを確認する仕事になります。
現在は、QRコードでの入場チケットや、ペーパーレスが普及しているものの、当日スタジアムで引き換えることも今も尚あります。そのため、チケットをいつでも発券できるように準備が必要です。また、座席が満席になっているかの情報も都度確認しながらチケットを発券しなくてはならないので、毎日チケットの売れ行きを見ながら、試合当日に用意するチケットの数を認識する必要があるので、ルーティン作業なのです。

試合当日の動き

試合当日のチケット担当は大忙しです。上記にもある通り、常に座席の入り具合を観察する必要があります。よくあるのが、お客様の座席の位置が違うことや、チケットを子供の値段で購入してしまった、座席の位置がわからない等、お客様からの質問やトラブルが多々あります。チケット担当はあらゆる質問事項や、リスクヘッジとして対策をしていく必要があります。クラブのスタッフでもこたえられない場合は、チケット担当が必ず回答できるように事前準備が必要です。あらゆるQ&Aを想定しながら、事前にホームページに掲載することも重要な対策の一つです。

収支の確認

試合終了後は、その日の売上の確認をします。売上データがでたら、売上金額と来場者数を割り、平均の単価を出します。また、販売計画との乖離要因や課題感なども毎試合行い、日々修正していきます。最終的に年間のチケット販売計画目標を達成しているかどうかがチケット担当が一番評価されるか同課の査定に響いていきます。

関係者との連携

チケット担当はあらゆる関係者からチケットの手配を依頼されます。サポーターは一般的なサイトから購入しますが、主に関係者からのチケット依頼が多いです。クラブスタッフ、スポンサー、選手、スタッフなどが大半です。招待枠として用意する関係者のチケットの締め切りや、社内のルール設定も大寺な仕事の一つです。

まとめ

チケット担当は緻密で繊細な仕事です。また、入場料収入を得るために、会社に与えるインパクトが非常に大きい仕事でもあります。各クラブのチケット担当が優秀であれば、会社の規模、売り上げも増回していきます。求められるスキルは、管理力、マーケティング力です。しっかりとチケット販売計画を管理し、集客をするためのマーケティング力が重要なので、向いている方は是非ともチャレンジしてみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました