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ゼネラルマネージャー(GM)とは?(サッカー業界の仕事)

サッカー

よくJリーグにクラブに就任する”GM”(ゼネラルマネージャー)ってなんの仕事しているの?そもそもGMって何?を徹底解説していきたいと思います。

GMの仕事とは?(役割)

ゼネラルマネージャー(General manager:GM)とは、経営や経営企画に関して決定権を持つ管理職です。ゼネラルマネージャーという役職は、主に欧米の企業で用いられます。現場を管理するマネージャーをその上から管理する役職です。また、ゼネラルマネージャーは、自身の配下組織もしくは社内のすべての組織に対して決定権を持つと同時に、業績に関する責任を負うのが一般的です。日本国内の外資系企業のゼネラルマネージャーも、概ね同様の役割を担っています。

というように、ざっくり言いますと組織の決定権を持つ、偉い人です。JリーグのクラブにいるGMは、主に”トップチーム”周りの権限をもっている方が多いイメージです。事業は社長、サッカーはGMの様な感覚です。

ではどのような仕事内容があるでしょうか?具体的に解説していきます。※各クラブにより異なるケースがございますので、ご了承ください。

組織のビジョンや方向性の確立

まず一番はクラブの方向性やビジョンを決め、その大きな目標に向けてどんな組織でいるかという、クラブ内での意思の統一は明確化させます。根底にあるビジョンを設定することでマネジメントをしていくことがまず大きな仕事になります。

人事体制の管理

基本的にGMはサッカーでいう現場(トップチーム)に近い仕事です。そこに、どんなスタッフが必要か、どんな選手が必要かを考えます。クラブのビジョンに沿った選手、スタッフの獲得を目指します。また、結果の残せない選手、スタッフと条件の交渉や、退団の交渉などもしていく仕事です。現在の組織においてベストな人事体制でいることを常に意識しなくてはなりません。

選手の獲得交渉

GMはクラブに結果を残すことが最大のミッションになります。もちろん成績不振の場合は、監督はもちろん、GMの解雇もありえます。そのため、チームが結果を残すために最善の努力をしなくてはなりません。一番重要と言っても過言ではないのが選手の獲得交渉です。スカウト担当と協力し、優秀な選手の獲得交渉を行います。選手の獲得交渉をする代理人と良好な関係を築くのもGMの重要な仕事になります。選手には、年俸の提示はもちろん、クラブのビジョンや将来性を理解してもらい、付加価値を提示していく、一種の営業マン的な仕事の役割もあります。

選手・スタッフの評価 契約交渉

GMは、シーズンにおいて選手・スタッフの評価を行います。選手であれば今シーズンのスタッツ、また結果を判断基準に、次期更新をするか、退団をしてもらうか交渉をしていきます。基本的にはシーズン終了後に選手と面談を実施し、契約交渉が始まります。

選手の移籍交渉

GMは選手の代理人と移籍の交渉をすることもあります。例えば今この選手にこのクラブからオファーが来ているため、移籍させるかどうかを話合います。現状のクラブ結果によって残すかどうかを決めていきますが、移籍金が発生する場合もあるため、基本的に移籍金を残せる選手は前向きに移籍に向けて選手や社長と話しをしていきます。

予算管理

GMはトップチーム周りの予算も管理しなくてはなりません。人件費、消耗品、試合時の旅費交通費、キャンプの費用や遠征費用などなど、トップチームが稼働していくお金も把握しなくてはなりません。会社がどれくらいの予算があるかどうかも把握し、社長と各シーズンの予算を決めていきます。そこには選手の獲得費用や、選手全員の年俸管理などもしていくため、数字に強い感覚が求められます。

GMに必要なスキル

GMはクラブのビジョン、将来の目標に沿ってチームを強化することが求められます。中長期的な視点で戦略を考えていきますので、”推進力” ”リーダーシップ” ”マネジメント力” が必要だと思います。GMは選手やスタッフから信頼され、説得力のある言動、行動が必要です。

GMになるためには?

日本において、GMになるための明確なルートや資格というものはありません。しかし現在のJクラブでいえば、GMになる人はJリーグ以前のサッカーリーグである日本サッカーリーグ(JSL:Japan Soccer League)の選手経験者が多いです。

JSLの選手だった人の年齢がちょうどGMに適した年齢であるという要因もありますが、JSLは企業チームによるリーグであり、所属する選手は基本的に企業に所属し、その企業の仕事にも従事していましたので、サッカー経験を持ちながら、GMに必要なマネジメントスキルを持った適任の人材であるという要因もあります。

欧州のビッククラブではGM職はかつての名選手が担うケースが多いです。一方で、アメリカのメジャーリーグベースボール(MLB)では、高学歴で年齢が若く、野球経験のない人材の登用も珍しくありません。GMには、予算と戦力バランスを考えられるビジネスセンスやトレードやドラフトの決断力や交渉力が必要になるため、ハーバード大学やコロンビア大学出身のビジネスエリートが抜擢されるケースがあります。

日本では、サッカー経験のない人材をGMに登用するケースはほとんどありませんが、アメリカのメジャーリーグのように、サッカー経験とは関係なく、ビジネススキルの秀でた人物がJ1クラブのGMに抜擢されることも、近い将来には起こり得ると予想します。

まとめ

GMの仕事内容を紹介しました。クラブにとって非常に重要なポジションになる役職です。少しでもサッカーについて理解していただければ、さらにサッカーが楽しくなると思います。また、GMがどの立ち位置なのかは、以下記事を見ていただければお分かり頂けるかと思いますので、お時間ある際にご覧ください。

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