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Jリーグクラブの売上(収入)を現役スタッフが徹底解説!!

サッカー

Jリーグクラブの売上、収入ってどんな種類があるの?と疑問に思っていませんか?そんな疑問にお答えできるように、今回の記事ではJリーグクラブの経営に欠かせない売上の種類について解説します。

この記事は以下のような人におすすめ!

・Jリーグクラブの経営を勉強したい

・スポーツビジネスに興味がある

これからスポーツ業界で仕事をしたい人、する人には是非知っておいていただきたい情報になります。※各々のクラブで収入源、比率は変わりますのでその点だけご留意ください。

それではどうぞ!

1.スポンサー収入

まず、ぱっと思いつくのがこのスポンサー収入です。そもそもスポーツ業界が提供する価値、商品とは何か、それはまず”広告”です。スポーツ業界の中でも特に人気なサッカー、野球はほぼ毎日テレビや、新聞、ネットで見かけます。要するに露出度が高いため、人の目に入る機会が当然多くなります。そこに企業のロゴや会社名などを掲載することで、間接的に人の目に入り、広告宣伝の効果を発揮します。ユニフォームの胸、肩、背中、袖、パンツなどに価格が決められており、その金額は億単位になることもあります。サッカー業界ではこのスポンサー収入が最大の収入になります。Jリーグのクラブで最もスポンサー収入が多いクラブは何といってもイニエスタ選手が所属する”ヴィッセル神戸です。2019年度ではなんとスポンサー収入だけで74億円の収入を得ています。親会社の楽天の力も大きいことでしょう。

2.入場料収入

次に思いつくのが、チケット売上です。スポーツの試合には必ず観客が見に来ます。スタジアムのキャパシティにもよりますが、毎試合応援してくれるサポーターの方々がチケットを購入し応援に駆けつけてくれます。Jリーグクラブで最も入場料収入が多いクラブは”浦和レッズです。2019年度は入場料収入だけで23億円の収入を得ています。サポーターの人数×チケット単価でこの収入が決まりますので、非常に重要な収入源になります。また、単券販売とシーズンチケットの2種類が基本になります。

3.Jリーグ配分金

次はJリーグ配分金です。まずこのJリーグ配分金の仕組みを説明します。

2021年度配分金について | 公益社団法人 日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)
Jリーグは、本日の理事会において、2021年度のクラブへの配分金について下記のとおり決定しました。 ■均等配分金〔変更なし〕 現在の水準(J1:3.5億円、J2:1.5億円、J3:0.3億円)を維持する。 ■降格救済金〔

上記記事にもある通り、J1:3.5億円 J2:1.5億円 J3:0.3億円 が各クラブに配分金としてJリーグ支給されます。出所はJリーグの放映権を握るDAZN(ダゾーン)です。DAZNとJリーグは、2017年から2028年までの12年間で約2,239億円の契約を結んでいます。

JリーグとDAZNの新たな放映権契約について:Jリーグ公式サイト(J.LEAGUE.jp)
Jリーグと、JリーグオフィシャルブロードキャスティングパートナーであるDAZN Groupは、従来の放映権契約を一部変更...

DAZNから放映権料としてJリーグに支払われている金額を、さらにJクラブに配分して支給されています。広告協力金のようなものになります。ですので、リーグカテゴリが変わるだけで、数億円の差になりますから、どこのクラブも昇格、降格争いが激しいのです。

4.アカデミー関連収入

続いてはアカデミーの関連収入です。ここについては各クラブでアカデミー(スクール等)の規模により収入比率は異なりますが、立派な収入源です。主に会費の収入になります。特に大きな収入源は、スクール事業です。Jリーグのクラブではサッカースクールを開講しています。そこに来る子供たちにサッカーを教え、会費を頂いています。Jリーグクラブの中で2019年度最も多いアカデミー収入を得ているのは3億7500万円で”横浜F・マリノス”でした。横浜F・マリノスは神奈川県の各地でスクール事業を行っています。

スクール会場を探す | マリノスサッカースクール
マリノスサッカースクールの各地域のスクール一覧です。実施中の学年などから探せます。

チームの人気にも左右されやすい事業になるため、トップチームの結果も非常に大切です。

5.物販収入

次は物販収入です。物販はスタジアムや、EC(イーコマース)にて販売をしています。こちらもサポーターの数が多ければ多いほど収入が多くなりやすいです。物販は仕入れのロットが決まっているため、管理が難しいのが特徴です。2019年度に物販収入が最も大きいクラブは、浦和レッズ”9億円でした。やはりサポーターの数に比例していますね。

以下Jクラブのオンラインショップです。

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6.ファンクラブ収入

次はファンクラブの収入です。こちらに関しましては、各クラブで単価も大きく違います。また、ファンクラブがそもそも無いクラブもあります。こちらもサポーターの人数が大きいクラブが有利ですが、単価が安かったりもするため、まちまちです。

7.移籍金収入

最後は移籍金収入です。ここについては面白いので、別の記事で詳しく解説していきたいと思いますが、移籍金収入は基本ピンキリです。日本国内の移籍金相場は、数百万円~数千万円です。しかし、国内の若手選手が海外移籍などすると、その額は跳ね上がります。有望な若手が多いクラブは必要な収入減になります。

8.その他収入

サッカークラブはこれだけでなく、その他にも細かい収入があります。例えばスタジアムでのドリンク販売や、イベント販売等。また、クラブ仕様の自動販売機の売上なども実はあるんです。小さいですが非常に貴重な収入源になります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?サッカー業界特有な収入源は、移籍金収入です。ここについいては別の記事で詳しく説明したいと思います。よく5大収入源と言われているのが、スポンサー収入、入場料収入、配分金収入、アカデミー収入、物販収入です。スポーツ業界に就職される方は覚えておきましょう。

サッカークラブの仕事内容が知りたい方は、是非以下記事をご覧ください。

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